廃車買取の相場と値段が決まる仕組みを解説するアイキャッチ画像

廃車買取の相場はいくら?重量・部品・貴金属で決まる【2026年】

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「動かなくなった軽自動車を廃車にしたら、査定額はわずか数千円だった」——そんな話を聞いて、廃車の値段の決まり方に疑問を持ったことはありませんか。廃車買取の金額は、車体重量による鉄スクラップの価値、再利用できる部品の価値、触媒に含まれる貴金属の価値という3つの要素の合計で決まります。それぞれが実際にどう金額へ反映されるのか、公表データをもとにクルウル編集部が整理しました。

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【結論】廃車の値段は「重量」「部品」「貴金属」の合計で決まる

廃車買取の見積もり額は、査定士の主観だけで決まっているわけではありません。①車体を構成する鉄・アルミの金属をスクラップとして売った場合の価値、②エンジンやドアなど中古部品として再利用できる価値、③触媒に含まれるプラチナ・パラジウム・ロジウムといった貴金属の価値、この3つを積み上げたものが提示額のベースです。動かない車や年式の古い車でも0円以上の買取が成立しやすいのは、中古車としての価値がゼロでも、このうちどれかに価値が残っているからです。

ポイント

3つの要素のうち、どれが査定額の中心になるかは車の状態で変わります。動く車・人気車種は②の部品の比重が大きく、動かない車・不人気の古い車は①の重量と③の貴金属の比重が相対的に大きくなる傾向があります。

内訳①車体の重さがベースになる——鉄スクラップとしての価値

廃車の値段を考えるうえで、もっとも基本的なのが車体重量です。車体は鉄・アルミ・銅などの金属で構成されており、部品として再利用できない状態でも、スクラップとして重量に応じた値段がつきます。車体重量は車検証の「車両重量」欄で確認でき、軽自動車ならおおむね700〜900kg前後、普通車ならおおむね1,000〜1,800kg前後というのがひとつの目安です。

鉄スクラップの買取価格はキログラム単位で示され、金属リサイクル業者の大畑商事が公表している価格では、2026年7月時点で1キログラムあたり35円前後で推移しています。この単価は業者や地域、鉄の種類によって差があり、日々変動する点には注意が必要です。車体重量に近い数百キログラム分の鉄が単純計算のベースになると考えると、動かない車でも一定の値段が積み上がる理由がイメージしやすくなります。

  • 車検証の「車両重量」欄で自分の車のおおよその重さを確認する
  • 金属スクラップの単価は日々変動するため、査定日によって金額が変わりうると理解しておく
  • アルミホイールなど純正以外のパーツが付いている場合は、材質を業者に伝えておく

内訳②再利用できる部品の価値——エンジン・ドアはどこへ行く?

2つ目の要素が、中古部品としての価値です。エンジン、ミッション、ドア、バンパーなど状態のよい部品は取り外され、国内の修理工場向けや、日本車の需要が高い東南アジア・アフリカなどの海外市場向けに再販されます。日本車は壊れにくく部品も良好な状態で流通しやすいとされ、これが廃車買取ビジネスの大きな収益源のひとつです。

どの部品にどれだけ値段がつくかは、車種の流通量や人気度で差が出ます。台数が多く出回っている車種はパーツ需要も安定しやすい一方、台数が極端に少ない車種や、逆に市場が飽和している車種は、部品単体としての価値が伸びにくいこともあります。

部品の価値が上乗せされやすい車
  • 国内外で流通台数が多く、パーツ需要が安定している車種
  • エンジン・内装など主要部分の状態が比較的良好な車
  • 事故や水没によるダメージが限定的な車
部品の上乗せ効果が限定的になりやすい車
  • 長期間の放置で部品全体の劣化が進んでいる車
  • 過去に大規模な修理・改造で純正部品が失われている車
  • 流通量が少なく国内外での部品需要が読みにくい旧車・希少車

事故によるダメージが査定にどう影響するかをより詳しく知りたい場合は、事故車買取の相場をまとめた記事で修復歴の考え方を確認しておくと、自分の車がどちらに近いか判断しやすくなります。

内訳③触媒に含まれる貴金属——プラチナ・パラジウム・ロジウム

Q
部品として使えない古い車でも、意外と値段がつくことがあるのはなぜ?

その理由のひとつが、排気ガスを浄化する装置「触媒(キャタリティックコンバーター)」に含まれる貴金属です。触媒の内部にはプラチナ・パラジウム・ロジウムといった希少金属が使われており、ディーゼル車はプラチナ、ガソリン車はパラジウムを中心に使う傾向があるとされています。これらは工業用の貴金属として国際的に取引され、相場が日々動く資産です。

貴金属専門業者の公表情報を見ると、プラチナは2026年7月22日時点で1グラムあたり9,105円〜9,790円程度、パラジウムは2026年7月時点で一時1グラム7,000円台まで回復する場面があったと報告されています。ロジウムはさらに値動きが大きく、貴金属買取業者の解説では1グラムあたり4,000円台から9,000円台まで振れることもあるとされ、プラチナ・パラジウムより価格変動のリスクが大きい貴金属です。

触媒1個あたりの貴金属の含有量は車種やメーカー、排気量によって差があり、一概に「◯グラム」とは言えません。ただし、大きな車ほど排気量に応じて触媒のサイズも大きくなりやすく、貴金属の含有量も相対的に多くなる傾向があるとされています。

注意

貴金属の相場は日々変動するため、同じ車種・同じ状態でも査定を受けるタイミングによって金額が変わることがあります。「必ずこの金額で買い取れる」と断定的に案内する業者よりも、相場の変動を踏まえて説明してくれる業者のほうが信頼性の目安になります。

排気量・車種で相場はどう変わる?実績データで見る目安

実際の廃車買取相場は、排気量が大きくなるほど高くなる傾向があります。車体重量が増え、それに伴って鉄スクラップとしての価値も、触媒のサイズも大きくなりやすいためです。廃車買取・解体業者の晋山自動車解体が公表している309台の買取実績データをもとにした排気量別の平均買取価格は、次のとおりです。

排気量 平均買取価格の目安
600cc以下(軽自動車) 8,435円
600cc〜1,400cc 19,598円
1,400cc〜1,800cc 22,636円
1,800cc〜2,000cc 29,532円
2,000cc以上 35,643円

※晋山自動車解体が公表する過去の買取実績309台分の平均値をもとにした目安です(2026年7月時点で参照)。同社も「鉄などの素材相場が上昇している時期は、実際の査定額がこの数値を上回ることがある」と説明しており、あくまで参考値として捉えてください。

軽自動車は普通車より車体が軽く、触媒も小さいため、どうしても平均額は控えめになりがちです。それでも軽自動車特有の値段の付き方や還付の違いが気になる方は、軽自動車の買取相場をまとめた記事もあわせて確認してみてください。逆に、まだ動く状態の車で相場を知りたい場合は、車種別の買取相場表のほうが実態に近い金額をつかみやすいはずです。

相場が変動する理由と、査定額を少しでも上げるためにできること

廃車の値段は鉄・貴金属という国際商品市況に連動する要素を含んでいます。円相場や海外の需要、資源価格の変動で、同じ車でも半年前と今日とで提示額が変わることは珍しくありません。「去年はもっと高かった」という体験談を鵜呑みにせず、査定を受ける時点の相場で判断する姿勢が大切です。

査定額を少しでも上げるには、複数の廃車買取専門店に見積もりを依頼して比較するのが基本です。カーネクストのように買取実績を公式サイトで公開している専門店もあり、依頼前の相場感の参考になります。スペアキーや取扱説明書など付属品を揃えておく、車内の私物を整理しておくといった準備も、業者側の印象を良くすることにつながります。

チェック

「貴金属や部品だけ先に自分で取り外して個別に売った方が得では」と考える方もいますが、個人での触媒の取り外し・売却はおすすめできません。適切な資格や許可なく行うとリサイクル関連法規に触れる可能性があるほか、車としての査定額そのものが下がってしまうこともあります。まとめて専門店に相談するのが安全です。

廃車買取の相場に関するよくある質問

廃車の値段は何を基準に決まりますか?
主に「鉄スクラップとしての重量価値」「中古部品としての価値」「触媒に含まれる貴金属の価値」の3つを合計して決まります。動かない車でもこのいずれかに価値が残っていれば買取が成立しやすくなります。
車体重量はどこで確認できますか?
車検証の「車両重量」欄で確認できます。空車状態での重さが記載されており、廃車の値段を大まかにイメージするひとつの目安になります。
貴金属の相場が下がると、廃車の値段も下がりますか?
下がる可能性はあります。触媒に含まれるプラチナ・パラジウム・ロジウムは国際的な貴金属市況の影響を受けて日々価格が動くため、査定を受けるタイミングによって金額が変わることがあります。
古い車や不人気車でも値段はつきますか?
つく可能性は十分にあります。中古部品としての需要が低い車でも、車体重量に応じた鉄スクラップとしての価値や、触媒に含まれる貴金属の価値は別に残るためです。まずは廃車買取の専門店に見積もりを依頼してみることをおすすめします。

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まとめ|値段の内訳を知っておくと、提示額の妥当性を判断しやすくなる

最後に、押さえておきたいポイントを整理します。

  • 廃車の値段は「車体重量に応じた鉄スクラップの価値」「中古部品の価値」「触媒に含まれる貴金属の価値」の合計で決まる
  • 車体重量は車検証の「車両重量」欄で確認でき、重い車ほど鉄スクラップとしてのベース価値も大きくなりやすい
  • プラチナ・パラジウム・ロジウムは国際的な貴金属市況に連動して日々変動するため、同じ車でも査定タイミングで金額が変わることがある
  • 排気量が大きいほど平均買取価格は高くなる傾向があるが、実際の金額は複数社の見積もりで確認するのが確実

値段の決まり方を知っておけば、業者から提示された金額が妥当かどうか判断しやすくなります。まずは車体重量や状態を整理したうえで、複数の廃車買取専門店に見積もりを依頼してみてください。業者選びの基準や無料査定の申し込み方は廃車買取専門店の選び方をまとめた記事で詳しく解説しています。

値段の内訳が分かったら、あとは実際の見積もりで確認するだけです。まずは無料査定で今の車の価値を調べてみましょう。

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※本文中の金属・貴金属の価格情報は、大畑商事、晋山自動車解体、estime.co.jp、ブランドオフの各公表情報をもとに、2026年7月時点で編集部が整理したものです。相場は日々変動するため、最新の金額は各社公式サイトや査定時の見積もりでご確認ください。


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