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廃車の手続きは、業者に任せなくても自分で完結させられます。運輸支局や軽自動車検査協会の窓口で払う手数料だけを見れば、永久抹消登録は印紙代0円、一時抹消登録でも350円程度と、驚くほど安く済むからです。ただし「車体の解体」や「現地までの搬送」は窓口手続きとは別に自分で手配する必要があり、そこまで含めて考えると必ずしも安上がりとは言い切れません。永久抹消登録・一時抹消登録それぞれを自分でやる手順と、業者に任せた場合との費用比較をクルウル編集部が整理しました。
【結論】窓口手続きは自分でできる。ただし解体・搬送は別扱い
永久抹消登録も一時抹消登録も、所有者本人であれば運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)の窓口で自分で申請できます。難しい試験や資格は必要なく、必要書類さえそろっていれば当日中に受理されるのが基本です。ただし注意したいのは、「廃車手続き」という言葉が指す範囲です。窓口でやるのはあくまで登録上の抹消申請であり、車体そのものの解体や、車が動かない場合のレッカー搬送は別途、解体業者などに依頼する必要があります。動かない車の処分方法そのものを広く比較したい場合は、不動車の処分費用を解説した記事で3つの選択肢を整理しているので先に読んでおくと迷いにくくなります。
「窓口の手数料」だけを見ると自分でやるほうが圧倒的に安く見えますが、実際の総費用は解体費用・搬送費用まで含めて比べる必要があります。この記事の後半で、業者に任せた場合との金額差を具体的に比較します。
永久抹消登録と一時抹消登録、何が違う?どちらを選ぶか
結論から言うと、車を解体して二度と乗らないなら永久抹消登録、将来また使う可能性が残っているか譲渡・輸出の予定があるなら一時抹消登録を選びます。永久抹消登録は車を解体したうえで登録情報を完全に消す手続きで、一度行うと再登録はできません。一方の一時抹消登録は、車検証を返納して「今は使っていない状態」にするだけの手続きで、将来的に再登録して乗ることも、名義変更して譲渡することも可能です。長期入院や単身赴任などで一時的に車を手放す場合は一時抹消、廃車買取や解体を前提にしているなら永久抹消、とおおまかに分けて考えるとわかりやすいです。
迷ったら「この車をもう一度ナンバーを付けて公道で走らせる可能性があるか」で判断してください。可能性が少しでもあるなら一時抹消登録、完全にゼロなら永久抹消登録が向いています。
永久抹消登録を自分でやる手順|必要書類と当日の流れ
永久抹消登録を自分で行う場合、先に車を解体業者へ引き取ってもらう必要があります。解体が完了すると、業者から使用済自動車引取証明書などの形で「移動報告番号」と「解体報告記録日」が伝えられるので、これを必ず控えておいてください。この2つが分からないと運輸支局での申請ができません。
- 車検証(自動車検査証)
- 印鑑証明書(発行から3か月以内・実印を押印したもの)
- ナンバープレート(前後2枚)
- リサイクル券
- 移動報告番号・解体報告記録日(解体業者から取得したメモ)
- 永久抹消登録申請書・手数料納付書(窓口で入手可)
永久抹消登録は解体完了から15日以内に申請するルールになっています。廃車買取・解体を仲介するカーネクストの解説でも、この書類一式と期限が案内されており、遅れると別途手続きが必要になることがあるため注意してください。窓口で支払う印紙代は0円ですが、車検の残存期間が1か月以上ある場合は自動車重量税の還付を受けられることがあります。還付の仕組みや自動車税・自賠責保険の還付については、廃車買取と還付金の基礎知識をまとめた記事で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。
永久抹消登録は「解体後」でないと申請できません。車がまだ手元にある状態で先に窓口へ行っても、移動報告番号がないため受理されない点に気をつけましょう。
一時抹消登録を自分でやる手順|印紙代350円・平日受付のみ
一時抹消登録は解体前でも申請できるのが永久抹消登録との大きな違いです。手順はシンプルで、以下の流れで進めます。
- 必要書類をそろえる(下記参照)
- 平日の受付時間内に運輸支局の窓口へ行く
- 手数料納付書に検査登録印紙代350円分の印紙を貼り、申請書とあわせて提出する
- 受理されると「登録識別情報等通知書」が発行され、手続き完了
必要になるのは、車検証・印鑑証明書(3か月以内)・ナンバープレート前後2枚・申請書(第3号様式の2)・手数料納付書・自動車税や自動車税環境性能割の申告書です。運輸支局は土日祝日が休みのため、平日に時間を確保しておく必要があります。将来また使う予定の車を一時抹消登録した場合、保管場所や維持費(車庫代・任意保険の中断証明書の取得など)についても事前に考えておくと後で困りません。
軽自動車は軽自動車検査協会へ|普通車との書類の違い
軽自動車の廃車手続きは、運輸支局ではなく軽自動車検査協会で行います。普通車の永久抹消登録にあたる手続きは「解体返納」と呼ばれ、考え方自体は普通車と同じですが、必要書類にいくつか違いがあります。
- 車検証(自動車検査証)
- ナンバープレート(前後2枚)
- 使用済自動車引取証明書(解体業者から発行・リサイクル券番号が記載)
- 自動車検査証返納届出書
- 解体届出書
軽自動車は2021年以降、押印の省略にともなって印鑑証明書が原則不要になっています。普通車より書類がひとつ少ない分、手続きの負担はやや軽いといえます。軽自動車の買取相場そのものが気になる場合は、軽自動車買取相場を解説した記事もあわせて参考にしてください。
自分でやる場合と業者に任せる場合、費用を比較する
窓口の手数料だけを見れば自分でやるのが最安ですが、解体費用やレッカー代を含めた総額で比べると印象が変わります。3つの方法で目安を比較しました。
| 方法 | 窓口手数料 | 解体・搬送費用 | 手間 |
|---|---|---|---|
| 自分で全部手配 | 永久抹消0円/一時抹消350円 | 解体業者・レッカーを自分で探して依頼 | 平日に運輸支局へ複数回行くことも |
| 行政書士に書類だけ代行依頼 | 0円+代行報酬 | 解体業者は別途自分で手配 | 書類提出のみ任せられる |
| 廃車買取業者に一括で依頼 | 実質0円(業者が代行) | 無料が多い(業者公表情報) | 電話・Web申し込みのみで完結 |
※2026年7月時点の目安。金額は車の状態・地域・依頼先で変動するため、最新情報は各社公式サイト・運輸支局でご確認ください。
廃車買取の仲介サービスであるソコカラが公開している解説によると、自分で解体業者の手配からレッカー代の支払いまですべて行った場合、総額で1万〜4万円程度かかるのが一般的だとされています。一方、廃車買取業者のカーネクストのように出張引取りやレッカー費用を無料としている業者に依頼すれば、この持ち出しがかからないうえ、車の状態次第では買取額がつくこともあります。書類手続きだけをプロに任せたい場合は行政書士という選択肢もあり、廃車手続きの代行を扱うハイシャルの解説では、代行報酬の目安は5,000円〜1万円程度と紹介されています(別途、解体費用は自分で用意する必要があります)。
解体・レッカー費用まで含めた総額を今の車で確認したい方は、無料査定で見積もりを取ってみましょう。
自分でやるのに向いている人・業者に任せたほうがいい人
ここまでの手順や費用感を踏まえると、向き不向きがはっきり分かれます。平日に休みを取りにくい人や、解体業者の手配に不安がある人は、無理に自分でやるより業者に任せたほうが結果的にスムーズです。
- 平日に運輸支局や軽自動車検査協会へ行く時間を確保できる
- すでに信頼できる解体業者・レッカー業者を知っている
- 書類の記入や役所での手続きに抵抗がない
- 窓口手数料だけでも安く抑えたい
- 平日に時間を取るのが難しい
- 解体業者やレッカー業者のあてがなく、探すところから負担に感じる
- 書類の不備で手続きが長引くのを避けたい
- 少しでも買取額をつけて手放したい
「自分でやるのは面倒だけど費用も気になる」という場合は、まず廃車買取の専門店に無料査定だけ依頼してみて、提示された金額と自分で手配した場合の総額を比べてから決めるのも一つの方法です。専門店の選び方や比較のポイントは廃車買取のおすすめを比較した記事で詳しく解説しています。
廃車手続きを自分でやることに関するよくある質問
まとめ|まず「自分でできる範囲」を知ってから選ぶ
ここまでの内容を整理します。
- 永久抹消登録・一時抹消登録とも、窓口での申請自体は自分でできる(印紙代は永久抹消0円・一時抹消350円)
- 永久抹消登録は解体後15日以内の申請が必要で、解体業者への依頼は別途自分で手配する
- 軽自動車は軽自動車検査協会で「解体返納」を行い、印鑑証明書は原則不要
- 解体・搬送費用まで含めた総額で比べると、自分で全部やる場合は1万〜4万円程度、廃車買取業者に任せれば実質0円で済むことも多い
窓口手数料の安さだけを見て「自分でやったほうが得」と決めつける前に、解体・搬送まで含めた総額と、平日に割ける時間を一度整理してみてください。手間をかけたくない場合は、無料査定で今の車の見積もりを確認するところから始めるのも現実的な選択肢です。
手続きの手間も含めて手放すか迷っている方は、まず無料査定で今の車の価値を確認してみましょう。


